ライセンスの取得が完了するまでは
CPAであるとは名乗れず、名刺に記載する事もできません。
(転職でUSCPAを利用するには、合格実績だけで十分な事が多いようです。)

私の場合、アビタスのUSCPA受講開始前に
「WA州であれば、合格後すぐに(過去の職歴で)
 ライセンスが取れるでしょう」 という診断結果をアビタスから受けました。
なので、
(会計/ビジネス単位ゼロから)最短で受験が可能なアラスカ州に出願し、
全科目合格後は、WAへのトランスファーでライセンスを取得する事にしました。

そして、無事に合格後…
ライセンス取得をする必要性があるかどうか悩みましたが…
とりあえず、WA州のライセンスを取る事にしました!(笑)
次回更新時までに、今後もライセンス保持をしていくかどうかは考えたいと思います。

ライセンス取得方法

WA Board of Accountancy のHPに記載があります。
Get Your First CPA License (WA candidate)

Get Your First CPA License (Out of state candidate)

以下に、WA Board が説明している
他州出願者向けライセンス申請手続きの要約と
私の実際の手続体験をまとめました。

他州出願者(WAへ合格実績をトランスファー)

全ての書類が揃ってから、ライセンス取得申請(オンライン)を行います。
最後にライセンス取得申請をする以外、他の手続きの順番に制限はありません。
提出済み書類は、1年間保存されますので、
時間のかかる手続きから進めるのが良いでしょうね。

取得要件 & 手続方法

1. 学歴要件を満たす

★卒業大学の成績証明書の提出 (大学からの直送)

★米国以外の大学を卒業の場合、
 NASBA International Evaluation Services (NIES)での学歴評価が必要
 ※ 他州向けに学歴評価済みでも、WA州向けの学歴評価が必要

★予備校提携の大学で追加単位の取得をした場合、
 成績証明書の提出 (アビタスの場合、CSUEBからの直送)

 ※ 成績証明書の発行依頼書は原本をアビタスに提出する事が必要です。 
 (CSUEBに原本を送付する決まりになっているそうです。)
 発行依頼をした翌月末に、CSUEBから成績証明書が発行されます。
   (発行依頼書は、アビタス内での処理プロセス上、
  翌月数日以内に受領であれば間に合うようです。)

2. USCPA試験に合格 

合格実績をWA州にトランスファー ($25)

Use this form to submit your CPA exam scores from other State Boards (must be submitted directly from that Board).
とWAのHPに手続き方法の記載があり、受験州のBoardに郵送する形です。

が、郵送ではなく、以下のHPからオンラインで手続きができます!
Transferring into Washington (FT only)

私もオンライン手続きをしました。

決済時に、shipping methodを選択する事になります。
選択肢は以下の4種類でした。
FedEx (0.10lbs) Fedex 2 Day $33.81
Fedex Express Saver $26.04
Ground Home Delivery (4 days) $13.75 
FREE SHIPPING! $0.00

アビタスのマニュアルでは、理由の説明はないですが、「Free Shippingになっている事を確認して」との記載がありました。

「shipping method 選択といいつつ、電子的送信をするから、
Free Shippingを選択しないと、寄付する(不要な特急代金を払う)事になってしまうのかな?」と思い、私もFree Shippingを選択しました。

そして、決済の2時間後、Status が ”Shipped”になったというメールが届きました。
そのメールを見て、電子的送信ではなかったの!?と思い、NASBA storeに問い合わせてみました。
その時の回答がこちら。
Your Alaska scores were mailed to the Washington board and should be delivered within seven business days.
到着まで7営業日!? 遅っ!と思ったのですが、アメリカは広いし仕方ないのかなと諦めました(笑)
実際は、金曜に決済し、土日を挟んで1営業日後の月曜には、私のカリフォルニアの自宅にコピーが届いていました。
意外に早くて、またビックリ(笑)
(他の書類をアメリカ国内で発送した事が何度かありますが、普通郵便で送ると、1週間くらいかかるイメージです。)

3. Good character

Verify that you have met the good character requirements during your application process.
とありますが、
”Good character means lack of a history of dishonest or felonious acts.” と定義されています。
要するに、あなたは誠実で犯罪歴のない人ですよね?という念押し確認です。
Ethics 重視の姿勢がここにも垣間見えます。

4. 実務経験の証明

Experience 条件 
対象の会計関連業務 12ヶ月以上 かつ 2,000時間以上 (過去8年以内)

★ 実務経験認定書 (Experience Affidavit) を提出 (PDFでアップロード)
  認定者のサイン済み書類
  私はアビタスの実務経験認定サービスを利用しました。
  [参照記事:アビタス ライセンス取得サポート]

★ Resume or summary of duties を提出 (PDFでアップロード)

5. AICPA Ethics Exam に合格

正答率90%以上で合格し、Certification を提出 (PDFでアップロード) 

[参照記事:AICPA Ethics 情報/受験体験談]

6. WA Ethics Exam に合格

正答率90%以上で合格し、Certification を提出 (PDFでアップロード)
2014/1/1から実施されているルールです。

[参照記事:WA Ethics 情報/受験体験談]

7. CPEの単位取得 (合格から4年以上経っている場合のみ必要)

Documentation を提出 (PDFでアップロード)

Continuing Professional Education (CPE)

8. CPE取得期限に関しての理解

ライセンス申請にあたり CPE reporting period に関して
しっかり知っておいて下さい。 という確認連絡ですね。

ライセンス有効期限は、取得年の3年後の6/30です。
その有効期限の半年前である12/31がCPE取得期限です。
例えば、
2017年12月にライセンスを取得すると
ライセンス有効期限は2020年6月30日、CPE取得期限は2019年12月31日。
2018年1月にライセンスを取得すると
ライセンス有効期限は2021年6月30日、CPE取得期限は2020年12月31日。
特に急いでいないのであれば、年の後半にするより
翌年の年始にライセンス取得申請をした方が良いですね。

9. ラインセンス申請の提出

オンラインにてライセンスの申請を実施
★ 上記記載の必要書類を提出 (PDFでアップロード)

申請費用:$330
※ アビタスによると、申請より1~2週間でライセンスが発行されるそうです。
  私の体験で言うと、全て書類が揃い問題がなければ、
  申請から数日以内に発行されるくらいスムーズな手続きのようでした。

実際の私の手続きの進み具合をいちおう紹介しておきます。
私は、アビタスからサイン済みの実務経験認定書をPDF受領した直後に
・合格実績をWA州にトランスファー ($25)
・卒業大学の成績証明書の提出 (大学からの直送)
を行いました。

私の場合、アメリカの大学を卒業しているので、NIESによる学歴評価は不要です。
卒業大学のHPから成績証明書の提出手配をしようとしたら、
Electronic transcriptがいつのまにか有料(数ドル)になっていたので、郵送にしてみました。
届かないなら、すぐにElectronic transcriptで再手配すれば良いかなと思ったので。

合格実績をWA州にトランスファーも郵送なので、
2つの書類を同時手配してから第4営業日後(翌週の木曜日)にCPAライセンス申請をしました。
その第2営業日後である月曜に、WA Board of Accountancy から
「卒業大学の成績証明書が届いていないですよ」と連絡を受けました。
残念ながら、私の卒業大学からは郵送で1週間以内に届かなかったと。
届き次第、Reviewするとの事で、すぐにライセンス発行が完了しそうな
雰囲気だったので、きっとあと1,2日で届く頃合だし…と数日待つ事にしました。
金曜日までに届かなければ連絡してとお願いしていましたが、連絡なく16時に近づいていたので
届いたかの確認メールを送った所、
その1時間後にはライセンスが発行されたとのメール連絡(ライセンス番号の通達あり)が来ました。

早めに準備すべき手続き

  1. NIESの学歴評価:2~3ヶ月
  2. 実務経験認定書 (Experience Affidavit):アビタスでは2~3ヶ月
  3. 予備校提携の大学で取得した単位の成績証明書:アビタスでは1ヶ月
  4. 倫理試験:数時間 ~ ∞(無限大)

私の場合、実務経験認定書と倫理試験、
この2つにかかる時間次第で、ライセンス申請がいつできるかが決まる状況でした。
自分のキャリアやCPAライセンス取得の必要性に悩んでいた時期があり
当初の予定より1ヶ月以上遅れてしまいましたが…
2017年11月末から急いで手続きを行いました。
最終的には、2018年2月中旬にライセンスの取得が完了しました。

注意事項

上記の早めに準備すべき手続きに関して、1つ注意事項を。
a~c は、1ヶ月~数ヶ月かかるので、
早めに準備をすべき!というのは間違いないのですが、書類の有効期限は1年です。
倫理試験の受験時期をしっかり計画して下さい。
多忙であったり、倫理試験に苦戦すると、a~c の書類の有効期限が切れてしまう事態も発生します。
そうなると、再手続が必要になり、
手続き費用をまた支払わないといけなくなってしまうので、お気をつけ下さい。

私の友人Mさんが、この有効期限を過ぎてしまいました(笑)
「ダメ元で、WA Boardに聞いてみた方が良いですよ!」と私からアドバイスした所
期限を過ぎていても、大丈夫だったそうです!
なので、期限が過ぎてしまった方は、
「再度手続きをして下さい」と言われるのを覚悟の上で、
WA Boardに問い合わせてみましょう。
ちなみに、Mさんが、アビタスに有効期限切れの件を問い合わせた際は
「再度手続をしてください」という回答であったそうです。

Mさんの大まかな手続きのタイミングは…
2017年8月末、合格トランスファー完了、
2017年9月末、CSUEB成績証明書の提出完了、
2017年11月下旬、NIESの学歴審査完了(9月上旬に申込)、
2018年3月末、AICPA Ethics合格、
2018年8月中旬、WA Ethics合格、
2018年10月中旬、実務経験証明書の準備完了(アビタスへ8月末に申込)、
2018年10月中旬、ライセンス取得申請&取得!
です。
ご参考まで(笑)

WA倫理試験は、受験せずに30日 or 45日 経つとアカウントがロックされますので
その場合は、メールでアクティベート依頼が必要です。
友人も、WA Ethics 試験に不合格後の再受験の際、
IDの有効期限が切れてしまっていたそうです。
その為、アクティベートの依頼が必要になり、
時間に余裕がある次の週末まで1週間受験が延びるという事があったそうです。
こちらもお気を付けください。

ライセンス登録者データベース

全米統一ライセンスサーチ:CPA Verify

こちらに、名前もしくはライセンス番号を入力すると、CPA保持者かどうかの検索が可能です。

以前は、ライセンス保持者データは州毎に管理されていたようですが
現在では、州に関わらず、全ライセンス保持者の検索が
このページでできるようになっています。

CPA保持者例 (USCPA予備校代表)

アビタス代表:Toyoaki Miwa
プロアクティブ代表:Hirokazu Sasaki

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