USCPA 合格で転職が有利に!? の Part 2 です。
「USCPA合格で転職が有利に!? (1):未経験」の続きです。
ブログ/メルマガの運営を通して、キャリアに関する面で一番多く受ける質問が、
「USCPAを取得したら、転職にいかせますか?」です。
その流れで、
簿記2級(簿記1級)を先に取る事に関してや
USCPAと簿記のどちらを目指すのが良いのか
といった質問もよくあります。
「USCPA合格で転職が有利に!? (1):未経験」と重複する部分もありますが…
定期的に同じ質問を受けるのと
それに対する私の回答は、ほぼ同じなので、ブログで公開しておこうと思います。
※注意※
私は、キャリアコンサルタントではないので、情報に偏りがある可能性もあります。
ご自身で、実際の転職状況を調べてみる、実際に活動してみるという方法で、ご確認お願いします。
USCPAは転職で有利⁉ Q&A:vs 簿記1級/簿記2級
「USCPA合格で転職が有利に!? (1):未経験」でもお話しましたが
監査職に就くには、USCPA合格が絶大な効果を発揮します。
原則、JCPAかUSCPAに合格した人でないと、監査の職に就けないからです。
(トレーニー制度などの例外もあります)
しかし、監査職以外であれば、USCPAの効果は限定的でしょう。
未経験 かつ 年齢が高ければ、USCPA効果はないに等しいですし
十分な経理経験があれば、簿記やUSCPA資格があるかないかは関係のない事も多いです。
もちろん、資格が、実務経験の豊富さをさらに裏付ける武器になる側面は大いにあるでしょう。
そもそも…
USCPAの会計科目FARの知識レベルは
JCPA > 簿記1級 >>>>> 簿記2級 ≒ USCPA (FAR) という感じです。
私は、簿記3級とUSCPAしか持ってないので、この知識レベルの判断は、主にWeb情報をもとにしています。
2013年11月に、簿記3級と2級を同時受験(午前中は簿記3級、午後は簿記2級)しましたが、
学習期間1ヶ月半では、簿記2級は間に合わず、64点で不合格でした。
工業簿記をしっかり理解できていなかった!と受験時に気づきました(笑)
会計系資格に詳しい経理部の方であれば、
USCPA(FAR)合格者の会計知識がさして深くない事はご存知のはずです。
未経験や経験浅であれば、簿記2級程度の基礎知識がある人という評価に過ぎないでしょう。
単純な、知識力での評価は、圧倒的に、簿記1級に軍配があがります。
転職でも評価されるはずです。
ただ、簿記1級の大きな欠点は、名刺にかけない事ですね。
日本人は(?)資格に弱いので(笑)
USCPAと名刺にあると、信頼度がアップする事も多いと思います。
外資系企業の経理職に転職や、
海外子会社の経理業務を担当する際、
海外進出サポートなど、海外関連業務に携わる場合
または、海外駐在や海外関連業務に携わるチャンスを得る決めてになるなど
USCPAの資格効果が発揮されるケースもあると思います。
特に、外資系企業の経理職への転職では、USCPA資格があれば、給与が高くなるはずです。
ただし、実務経験が十分にあるのが前提です。
実務能力がないと、普通は、外資系企業の経理職には転職できませんね。
即戦力重視が外資系企業ですから。
簿記2級は、最短1,2ヶ月で取れる資格です。
通常は、数ヶ月でしょうか。
一方、USCPAは、通常、順調にいって1年半~2年です。
(USCPAを半年で取得という方もいますが、本当に激レアケースです)
簿記1級も、1,2年でしょうか。
(簿記1級の実情等は詳しくありません)
なので
まずは、USCPAよりも簡単に取れる簿記2級を取得することをお勧めします。
簿記2級に合格できる基礎知識がないと、USCPAで苦戦しますし
USCPA取得を視野に入れている方で、簿記をもっていない方は2級取得から始めるのがお勧めです。
特に、海外関連業務に携わっている/携わりたいというのがないのであれば、USCPAは不要でしょう。
簡単に取れる資格では一切ないので。
予備校のマーケティングや巷の噂で簡単にUSCPAが取れると思って始めるのは危険です。
想定外に難しい!と苦戦する方が続出しているのが実情です。
簿記1級&経理経験10年&USCPA全科目合格の方が転職活動をした際、
USCPA合格に関しては、何一つ面接で聞かれなかったという話も聞いたことがあります。
その応募職種の業務内容や会社次第ではあるでしょうが
簿記1級と実務経験が十分にあれば、USCPAなんてあってもなくても関係ないケースも多いという事でしょう。
一方、外資で経理部にお勤めの方が、調べてみたところ、
USCPA持ちの上司が多くてビックリした!という話も聞いたことがあります。
自分の会社や転職したい会社の経理トップや部員の方の名前がフルネームで分かれば検索できますので
一度試してみると面白いかもしれません。
関連記事:CPAライセンス保持者 検索サイト
「英語力を示す為にUSCPA!」と考えているのであれば、
TOEIC860点以上の取得や英会話力/英語プレゼン力などをあげる事に時間とお金を投資しましょう。
会計知識と実務経験が十分にあっても、USCPAでは苦戦する方もとても多いです。
「英語力を示すためにUSCPA!」では、コストパフォーマンス的になしでしょう。
時間とお金がかかりすぎる上に、全科目合格という結果を得られない可能性も高いです。
簿記1級、簿記2級、USCPA、TOEICのどれがキャリアアップに有利なのかは
あなたの経歴、今後のキャリアプラン、勤務先の状況、運次第だと思います。
USCPAという資格があなたのキャリアに大きなプラスやチャンスをもたらす可能性/確率をしっかり検討した方が良いです。
USCPA合格で転職が有利に!? (3):海外就職 では、
海外勤務がしたいという方にとってのお話をしたいと思います。
ご自身で、実際の転職状況や自分の強み、目指したいキャリア像等をしっかり調査/検討し、
キャリア構築のプランを立てて下さいね!