私は、USCPAを取得する為にAbitusの通信講座を利用しました。
海外在住の為、通学の授業は受講した事がありません。
私が、2015年9月~2017年2月に
アビタス教材(Ver6.1)を実際に利用して感じた利点/欠点を以下に紹介します。
アビタスの利点
1. テキストが使いやすい
☆日本語のテキスト
☆黒と青の2色刷り
☆スモールユニット方式 (1ユニット=講義視聴+問題解説=20分)
☆電子テキストも利用可能 (2016年12月9日から配信開始)
☆テキストの日本語講義動画は5年間無料視聴可能 (MPS音声もダウンロード可能)
USCPA4科目の知識があまりない人、ネイティブレベルの英語力がない人にとっては
日本語のテキスト&解説講義によるインプットは非常に効率が良いと思います。
キーとなる英単語はテキストの解説中に併記されているので
論点を日本語でインプットし、英語の問題を解くというアウトプットの学習は
非常に効率的で良いと感じました。
アビタスのテキストは、2色刷りで見やすく、余白も多いので書き込みもしやすいです。
論点毎にユニット分けされていて、1つのユニットは1,2ページにまとまっています。
TACの無味乾燥としたテキストより、アビタスのテキストの方が私は好きです。
2016年12月から、電子テキストも教材に加わり
通勤中や昼休みに勉強といった形で利用しやすくなったのは良いですね。
2. 問題集が使いやすい
☆紙ベース問題集
左ページが問題(英語)、右ページが解説(日本語)の未開き表示形式
※別紙で問題文の日本語訳あり
見開きで問題と解説がある方が両方を見やすいので、使いやすいと私は感じました。
(TACのように)問題が20問、その後に20問の解説が続くような形式だと
問題と解説を見るのに、いちいちページをめくる必要があり不便に感じました。
☆Webプラクティス機能
紙ベースの問題集と全くの同問題をPC上で演習可能
クリックすると日本語訳/解説が閲覧可能
MC問題は、演習記録が可能
購入時のバージョンが古い場合は、
バージョンの設定変更により、最新バージョンの問題演習も可能
3. 全MC/TBS問題に日本語解説動画あり
4. 単位試験が自宅受験可能
アビタス提携のカリフォルニア州立大学イーストベイ校(CSUEB)で
USCPA受験に必要な単位を取得可能。
アビタス校内(新宿/大阪)のPCでの受験も可能。
1学期に取得可能な単位は6科目まで。
(CSUEBの学期:春3-5月、夏6-8月、秋9-11月、冬12-2月)
単位認定試験問題は4択30問で、試験時間は1時間
50%(Grade D)以上の正答で単位取得ができます。
「CSUEB単位認定試験は、Aランクの問題を演習することで十分対応いただけます。」
by アビタス
自宅受験
※単位認定試験の予約:開始1時間前まで可能 (当日のキャンセル/変更は有料¥1,080)
※試験開始時刻:日本時間の3,7,11,15,19,23時の6枠
※試験開始時刻から60分以内に試験開始でOK
※毎月1~4日/毎週木曜日/その他アビタス休業日は受験不可
自宅にいながら簡単に単位取得ができるのは、海外在住の私にとって本当に助かりました。
単位試験の度に、一時帰国するのは時間的/金銭的に避けたいという理由で
予備校はアビタスを選択したといってもいいくらいです(笑)
単位試験の内容も、アビタスの問題集を学習をしているだけで十分です。
5. 質問対応 (5年間無料)
学習内容に関する質問は⼀⼈につき週3件まで
週4件以上の場合、原則として翌週受付分として対応
アビタスの欠点
1. まとめノートがない
論点の深い理解と直前の暗記用に、まとめノートが欲しいと感じました。
テキストの中の一部には、表形式のまとめ等はあるのですが、圧倒的に不足していました。
対策方法
☆自分で作成する
重要論点の相違点をまとめた表を自分で作ると深い理解ができると思います。
(この対策の欠点は時間がかかるという事ですが)
相違点の理解ができているかは合否の大きな別れ目になるので
自分で整理しながらまとめを作成するという作業をする価値はあると思います。
☆TACの教材を購入する/オークションで手に入れる/友人から貸してもらう
FARの公会計、REGの税法のまとめノートは、TACが秀逸です。
自分でノートを作る時間短縮&効率的な直前復習資料として
TAC教材に投資する価値ありです。
2. 質問に対する回答の遅さ&内容に対する不満が溜まる
学習内容に関する質問をした場合、回答が来るのに時間がかかる事が多く(数日~10日間)
納得できる回答が来ない事も多かったです。
特に、AUDの場合は、満足のいく回答が得られない事ばかりでした。
1週間待って来た回答が的外れな物だと非常にイライラしました。
学習内容の質問は週に3件までの制限があるので
勉強中に疑問がたくさん発生した私にとっては
あまり満足できる質問サポート体制ではなかったです。
自分で監査基準を検索し、読み込んだ上で、それでも疑問があれば、
アビタスに質問をするという形で最終的にはアビタスへの質問はあまり利用しなくなりました。
REGの場合は、数日以内に、納得の回答が来る事も多かったです。
科目や受講時の質問回答担当者の質によるのかもしれませんが
私と同じような不満を持っているアビタス仲間も多くいました。
対策方法
質問をする際には、何が分かって、何が分からないのか
どういった部分が分からなくて説明して欲しいのかをはっきり書く事をお勧めします。
相手に自分の疑問が確実に伝わるように、詳し過ぎるくらい書かかないと
時間を無駄にしてしまいます。
再度質問しても、回答が返ってくるのは1週間後ですから。
数字や具体例をあげて質問をすると、回答者に伝わりやすくなると思います。
また、1周目の学習では、質問をせずにどんどん先に進む事も大事だと思います。
先に進む事や2周目の学習をする中で、疑問が自然に解消される事もあるからです。
3.教材の改訂は数年に一度
アビタスの教材は2~3年おきに改訂されるそうです。
(その間は、補足プリント等で補う形で対応)
2017年4月から新試験制度が開始しましたが
今回のように大きな改定があった際には、新試験に対応できるのか心配になりますね。
それは、どの(日本の)予備校でも同じ状況かもしれませんが・・・。
アビタスのAUDテキスト(ver6.1)のIndexはヒドイものでした。
勉強中に気になった用語をIndexで調べても、記載のページ数を開くと
関係のないページだったという事が多く、かなり不満でした。
(アビタスに改善希望点としてメールしました)
ちなみに
TACの場合は、TACオリジナルテキスト・問題集は「毎年改訂しています」と
パンフレットに謳われています。
実際の質が高いのかどうかの真偽は私にはわかりませんが
受験生から質問がこないように解答を充実させる方針で毎年改訂しているそうです。
<参考>アビタス教材 Ver 7.0 の発行履歴
FAR1-3: 2016年4月
FAR4&5: 2016年5月
BEC・AUD: 2016年8月
REG2: 2016年11月
REG1: 2016年12月
<参考>アビタス教材 過去の発行履歴 (アビタス担当者からの回答)
Ver 6: 2013年11月
Ver 5: 2010年5月
Ver 4: 2008年5月
4. 専門用語などが日本語のみで記載されているケースがある
英語ネイティブでない日本人にとっては、
日本語解説の方が理解のスピードが上がると思います。
もともとの基礎知識が少なかった私は、専門用語は英語で覚えるようにしていました。
日本語でも覚えた方が内容を理解しやすいものだけ、日本語も覚える形です。
ただ、専門用語が日本語でしか書いていない場合は、
その日本語を覚えていないと確認に無駄な時間がかかってしまう事もありました。
具体的に言うと…
問題集や模擬試験で、解説を読んだら、キーとなる専門用語が日本語のみで記載の場合
何の事か分からないので、その日本語の英単語を確認する必要がありました。
USCPAは英語での試験なのに、本末転倒!!
特に、AUDの模擬試験での、この確認時間ロスはイライラしました。
アビタス提供の問題数 (最新版 Ver7.0)
FAR:MC 915, TBS 149
AUD:MC 519, TBS 82
BEC:MC 591, TBS 50, WC 30
REG1(法):MC 287, TBS 36
REG2(税):MC 439, TBS 81
DRS問題: FAR,AUD,REG 各3問ずつ
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