USCPA 2016年の科目別合格率
AUD: 45.86%
BEC: 55.41%
FAR: 45.55%
REG: 48.45%
日本人合格率のデータ&分析
この2016年合格率は、受験者全体の数字です。
日本人の合格率はおそらく各科目3割程度です。
NASBAが出している2014年データからいくつか数字をご紹介します。
米国人(居住者) 受験者は82,911人
米国外居住者は世界101ヶ国から8,589人が受験し、そのうち、日本人(日本居住者)は
受験者数1位の1799人(約21%)です。
米国外居住者のトップ5は日本、韓国、中国、アラブ首長国連邦、インドです。
米国居住者のCPA合格率は50.6%ですが
日本人の科目合格率は32.8%と、差は大きいものになっています。
数字の紹介は省略しますが、英語圏ではない受験者のデータを見ると
特にAUDの合格率は米国居住者と比較し低い傾向にありました。
要因は英語力だと私は考えています。
上記データは、受験手続時に記載した現住所の国を基にしたデータです。
テストセンター(日本)というデータも公開されていて
日本居住者と日本国外居住者の合格率(全体)の数字もありました。
日本居住者は33.1%、日本国外居住者は44.7%です。
この差もおそらく英語力が大きいのではないかと推察しています。
米国居住者のBEC合格率は他の科目に比べ高い傾向ですが
日本人のBEC合格率はFARとREGに比べても低い傾向です。
日本人の英語力不足が、WC(配点率15%)での得点不足・低い合格率の要因の
1つなのではないでしょうか。
また、データでの確認はできていませんが
米国人受験者のほとんどは、会計専攻として大学を卒業した人です。
つまり大学の4年間に会計・経済などをしっかり学んだ基礎知識のある人達が
仕事をする上での必要な資格として受験するということです。
日本人受験者は、会計・経済のバックグラウンドがない人も多い為
これもBECの低い合格率の要因ではないでしょうか。
NASBAは様々な受験結果データを出しています。
2016年度版データもありましたが有料なので、無料の2014年度版の数字をご紹介しました。
日本の予備校がUSCPA合格率の話をする際に出すのは受験者全体のデータです。
予備校の受講者を減らさない為に、あえて日本人合格率データを出していないのかもしれません。
日本の公認会計士試験に比較すれば
(英語での試験である事を除けば)とても簡単な試験でしょう。
しかし、USCPA試験の日本人合格率は約3割です。
また、この日本人合格率3割という数字は各科目の話であって、
全科目合格者の割合ではないという事に注意が必要です。
全科目合格する為には、しっかりと計画・戦略を立てて学習をする必要がある試験です。
情報元
Candidate Performance books (2014 Jurisdiction Edition)